Keepa APIを実行すると販売数やセラーID等、有用な情報を取得できます。
しかしながら、APIの実行回数はトークンと呼ばれる要素で制限されています。
本記事ではKeepa APIの実行回数(=リサーチ速度)に直結するトークンについて解説します!
- Keepa APIを使ってみたい人
- Keepa APIを使うことで、どのくらいの速さで商品リサーチができるか知りたい人
- Keepa でもっと早くリサーチしたい人
自分でKeepa APIを使っていない人でも、使っているツールが内部でKeepa APIを使用していることがあります。
「販売数はKeepaから取得していそうだから、1時間300商品くらいの速度だろうな」といった目安がわかると便利ですよ!
そもそもトークンって何?
ソーシャルゲームのスタミナ!
Keepa APIでのトークンはソーシャルゲーム(いわゆるソシャゲ)のスタミナがイメージとして近いです。
最近はスタミナ性を導入していないゲームも増えている印象なので、ご存じない人もいるかもしれませんね。
トークン(≒スタミナ)の特徴としては、
- 何かを実行するたびに一定数消費する。
- 時間経過で回復する。
- 回復上限がある。
(例えば100までしか回復しないなど)
といったものがあります。
従ってKeepa APIのトークンの特徴を知るとは、
- Keepa APIのトークン消費量を知る
- Keepa APIのトークン回復レート&上限を知る
ということに他なりません!
ということで、まずはトークン消費量を確認していきます。
余談
トークンには回復上限があるので、トークンを極力効率的に活用するためには、回復上限に到達する前にトークンを消費するのがベストです。
この仕様のおかげ(?)で、深夜や仕事・学校の休憩中でもソシャゲのスタミナを消費する人が増え、ソシャゲ依存を助長したとかなんとか…。
ちなみに一部界隈では、回復上限に達してスタミナが回復しないことを「スタミナを漏らす」と言います。
まあ、APIならプログラムで定期実行すれば良いですね。
結論:自動化最高!
Keepa APIのトークン消費量
主要なAPIリクエストの消費トークンを表にまとめました。
(リンクは当ブログのAPIリクエスト日本語訳記事です)
同じリクエストでも条件が違えば増減するため、消費トークンに幅があるリクエストもあります。
詳しくは知りたい方は各リンクの記事をご確認ください。
リクエスト名称 | リクエストの説明 | 消費トークン |
---|---|---|
Request Products | ASINから販売数などの商品情報を検索 | 1トークン~ / 1ASIN |
Request Seller Information | セラーIDからセラー名や出品ASINを取得 | 1~50トークン / 1セラー |
Product Searches | キーワードから商品情報を検索 | 10トークン / 40ASIN |
Most Rated Sellers | 評価の高いセラーを抽出 | 50トークン |
Request Best Sellers | カテゴリIDからAmazonランキング上位の商品を抽出 | 50トークン |
Lightning Deals | タイムセールのASINを抽出 | 500トークン |
Browsing Deals | Keepaの値下げ商品データベースからASINを検索 | 5トークン / 150ASIN |
Product Finder | 販売数などの条件からASINを抽出 | 10 + 1トークン/100ASIN |
Graph Image API | Keepaのグラフ画像を取得 | 1トークン / 1ASIN |
Category Lookup | Amazonのカテゴリ名&IDを一覧化 | 1トークン |
Category Searches | キーワードからAmazonのカテゴリを検索 | 1トークン |
Retrieve Token Status | 現在の残トークン&回復レートを取得 | 0トークン |
APIリクエストによって大きく消費トークンが異なりますね。
例えば、商品名やJAN、販売数などを取得できるRequest Productsで1トークン/1ASINです。
仮に1分間に100トークン回復すれば100ASIN/分でリサーチができることになります。
この辺りを念頭に置いて、続いてトークンの回復レートと回復上限を確認していきます。
Keepa APIのトークン回復レートと回復上限
回復レート
基本の有料プラン(189ユーロ/年 or 19ユーロ/月)に加入している場合で、5トークン/分です。
先ほど例に挙げたRequest Productsは1トークン/1ASIN消費するので、基本プランだと5ASIN/分、1時間だと×60で300ASINのリサーチができます。
手当たり次第にリサーチできるほどのスピードではありませんが、手動と比較するとはるかに早くリサーチができますね。
また、後述しますが課金をすれば回復レートが増えます。
回復上限
トークンは使用していない場合でも1時間たつと消失します!
つまり、回復レート×1時間分が回復上限です。
基本の有料プランの場合、5トークン/分 ×60分 = 300トークン が回復上限になります。
残りのトークンと回復レートの確認方法
Keepaの公式ページのAPIタブで現在の残トークンとトークン回復レートを確認できます。
(リンクはこちら)
赤い四角で囲った部分がトークンに関する情報です。
- 一番上がトークンの回復レート
(例 : 5トークン/分) - 左側が現在の残トークン
(例 : 300トークン) - 右側がトークン減少レート
となっています。
トークンの減少レートとは?
回復レートの逆で、1分あたりのトークンの減少数です。
トークンの減少レートが0より大きい場合、
実際の回復レート = 元々の回復レート – 減少レート
となりトークンの回復レートが減ります。
そして、トークンの実際の回復レートが0以下になるとAPIが実行不可になります。
現状トークンの減少レートが増えるAPIは、商品の価格をトラッキングするTracking Productsのみです。
興味があれば下記記事をご確認ください。
トークン回復レートを増やす方法があります!
課金です!
地獄の沙汰も金次第…。
追加で月額料金を支払うことでトークンの回復レートを増やすことができます。
詳しくはこちらのリンクの「PRICING PLANS」タブをクリックすることで確認できます。
ページ開くとずらっっと金額が並んで、ちょっと引きますよね…。
ということで表にまとめました。
- 2023年4月時点なので、課金する場合は最新の金額をご確認ください。
- 「月額料金(円)」は150円/ユーロ で計算した額なので、あくまで金額イメージを持つための参考値と考えてください。
- 「レート単価(円/レート)」は回復レート(1トークン/分)当たりの金額で、この金額が安いほどお得です。
回復レート (/分) | 月額料金 (ユーロ) | 月額料金 (円) | レート単価 (円/レート) |
---|---|---|---|
20 | 49 | ¥7,350 | ¥367.5 |
60 | 129 | ¥19,350 | ¥322.5 |
250 | 459 | ¥68,850 | ¥275.4 |
500 | 879 | ¥131,850 | ¥263.7 |
1000 | 1499 | ¥224,850 | ¥224.9 |
2000 | 2499 | ¥374,850 | ¥187.4 |
3000 | 3499 | ¥524,850 | ¥175.0 |
4000 | 4499 | ¥674,850 | ¥168.7 |
6000 | 6719 | ¥1,007,850 | ¥168.0 |
8000 | 8879 | ¥1,331,850 | ¥166.5 |
10000 | 11099 | ¥1,664,850 | ¥166.5 |
12000 | 13299 | ¥1,994,850 | ¥166.2 |
14000 | 15499 | ¥2,324,850 | ¥166.1 |
16000 | 17649 | ¥2,647,350 | ¥165.5 |
18000 | 19849 | ¥2,977,350 | ¥165.4 |
20000 | 22000 | ¥3,300,000 | ¥165.0 |
23000 | 25000 | ¥3,750,000 | ¥163.0 |
26000 | 28000 | ¥4,200,000 | ¥161.5 |
29000 | 31500 | ¥4,725,000 | ¥162.9 |
32000 | 34500 | ¥5,175,000 | ¥161.7 |
35000 | 37500 | ¥5,625,000 | ¥160.7 |
40000 | 43000 | ¥6,450,000 | ¥161.3 |
45000 | 48000 | ¥7,200,000 | ¥160.0 |
50000 | 53500 | ¥8,025,000 | ¥160.5 |
例えば、一番安いプランだと20トークン/分で月額49ユーロ。
基本プランが5トークン/分なので合算して25トークン/分になります。
Request Productsを利用して1トークン/1ASINでリサーチするとすると、1分間に25ASIN、1時間だと×60で1,500ASINのリサーチできます。
決して安くはないですが、ここまで来れば個人で使用する分には十分かなと思います。
余談
表を見ると、一度に大量の回復レートを課金した方が「レート単価(円/レート)」が安くなる(=お得になる)ことが分かります。
一方で、
- 10,000トークン/分を超えたあたりからレート単価があまり下がらなくなってくる。
=お金をかけてもお得度合があまり変わらなくなる。 - 一部課金額が上がったのにレート単価も上がる(お得度が下がる)箇所がある。
(26,000トークン/分 → 29,000トークン/分 の部分など)
ことに注意が必要です。
値付けの甘いところがありますね…。
【ポイントまとめ!】Keepa APIトークンとは…
最後にKeepa APIトークンのポイントを簡単に整理します。
- API実行に必要なソシャゲのスタミナのようなもの!
- API実行のたびに消費する
例 : 商品検索だと1トークン~ 消費 - 時間経過で回復する
例 : 基本有料プランで5トークン/分 - 回復上限がある(回復レート×1時間分)
例 : 基本有料プランで300トークン - 課金で回復レートを増やせる
例 : 49ユーロで20トークン/分増える
ぜひトークンを使い倒して、有意義なKeepaライフをお過ごしください!